入院という状況のせいか、高齢のせいか、母親とのコミュニケーションはいつも心をえぐられる。
メンタルが削られるので会うのは正直しんどい。自分を強く保とう!と覚悟してからじゃないと見舞いはしんどいな…と痛感した。
2024年11月22日の日記
今日は母親の見舞いにいくと決めていたので、レンタカーの予約に合わせて起床、軽めの朝ルーティンをこなして家を出る。
レンタカーに乗り、病院に到着し、お見舞いに行ってはみたものの、思っている感じと違ったな…。
骨折で入院する高齢の母親の見舞い
骨折で入院している母親の見舞いへと行ってきた。
気が重くて仕方がなかったけど、行っみてたが、やはりと言うか…
行かないよりは全然いいけど、行ったから得るものがあったとのかというと…という感じだ。
まず、病院で面会に行くだけでも、手続きがめんどいったらありゃしない。
母親の生年月日を知っているか?などの質問をされて、まあまあ厳しめのチェックをされる。このチェックを突破してからじゃないと面会できないとか、超VIPでも入院しているのだろうか?
そんなことを思いながら、面会手続きを終え、母親の病室に行く。
ぼーっとしている母親の姿が見える。胸が痛い。老いてしまって小さく小さくなった元気のない母親を見るのはいつどこであってもキツイ…。
耳が遠い母親は、俺を見るなり言いたい事を大声で言う。
その第一声目が「お金の心配はいらないからな」。お金が心配で見舞いに来なかったと思っているらしい。確かにお金の不安は抱えまくってはいるけど、そういうことじゃないし、そういうことって大声で言う事か?
言いたいけどぐっとこらえるが、お構いなしに大声で好きなように話す。
看護婦さんやら他の患者さんや、その見舞いの家族がいる中で病室中に響くぐらいの大声で「お金がないんやろ?」「お金の心配はいらんで」と何度も何度も言う。静かに!シー!うるさい!!って言っても全然やめる気配がない。
何ならオカンのカードの暗証番号まで言い始めた。サンシャイン池崎以外でそんな事をするやつがおるんか!とビビって止めようとしても、それでもやめない。
母なりの気遣いなんだろうけど、つらい。
で、親戚からも、病院側からも言われていた「健康保険証がない」という問題。これを解決すべく、保険証の場所を聞く。だいたいの見当がつくので、その場所をチェックしに実家に戻る。
実家に到着し、玄関のカギを開けて家に入る。そういえば、母のいない家に入るのは初めてぐらいかもしれない。いつも家にオカンが居たな…。
そんなことを思いながら、家の中の母の教えてくれた場所を探す。それらしいものが全然見つからない。以前、母が失くしたと大騒ぎしていた銀行のキャッシュカードや、40年前に家族で写真を撮ったときに使った写ルンですが大切にしまってあったりなど、色々と発見はあった。
でも、肝心の健康保険証がない。
もう一度母に場所を確認しに病院に行く。何度聞いても同じ場所を示す。実家に戻るがもちろん、ない。
再度病院に戻る。面会時間のリミット付近なので、これが今日最後の面会になりそう。時間いっぱいまで話すことにする。
ジックリと話をしていると、「健康保険証」ではなくて「保険の証書」を探していると母親は思っていたらしい。
病院に着くなり「あんたお金がないんやろ?」ってずっと言っていたことから、保険の証書があれば怪我で保険金がおりる、そのために保険の証書の在り処を聞いていると思っていたのかもしれない。
ため息が出る…。確かにお金はないけど、そうじゃないって…。
改めて健康保険証の在り処を聞いたら、さっき教えてもらった場所と全然違うので、そりゃ見つからんわな…
そういえば、病院から実家に行く道中で弟のお墓周りの掃除を軽くやり終えたので、その旨も伝えた。
すると「弟が病院に来たで」と言い始める。もちろん幻。15年前に亡くなった弟が来るわけがない。
「あっちの場所をあけといてなってお願いしたら、うんと言っていた」とか言う。そんなことを語る母を見ると、泣いている。
いやいや、弟よ。マジで出てきたのなら他の言葉をかけていけよ。こっちに来るなとか言えよ。
ひとしきり話をし終えて帰ろうとしたら、「お金、おろして帰りや!」とまた言ってくる。
「うるさい!」と言い捨てて後にする。
なんだろう、ありがとうと言えば済むんだろうけど、そう言いにくいんよ。お金の無心に来たわけじゃないのに、お金の無心前提で言葉をかけられるのは気分が悪いというか。
そういう見方をされているんか…と思うと、見舞いに来たことそのものが、すごく虚しく感じる。
実家に帰り、母親に行っていた場所を探す。あった。健康保険証らしきものがあった。まだそこまでボケてはないのかな…。
来週、また行かなくちゃだな。
そのためにも、もっともっとフーデリで稼働して稼がなくては…だな。そんなことを思った。